長野久義は練習嫌いだがいい人で評価高い?守備力と天才的打撃の衰えは?

こんにちは!野球ブロガーのひらっちと申します。さてさて2019年明けてから野球ファンが一番仰天したニュースと言えば9年間巨人で活躍してきたベテラン選手長野久義選手がFAで巨人に移籍した丸佳浩選手の人的補償で広島カープに移籍した件ではないでしょうか?
筆者も9年間長野選手を見てきましたが、ルーキーイヤーの時はようやく巨人に入れてどんどん活躍してくれと思っていましたが、2015年以降衰えが目立つようになり、淡泊な打撃でファンを溜め息づかせた印象が残ります。
しかし人柄的には凄く面倒見が良くいい人という評価が最近急上昇しています。
そんな人柄も含めての獲得なのか?広島では戦力になり得るのか?どの点が評価されていてるのか長野久義選手を追ってみたいと思います。
目次
巨人時代は天才肌?新人王、首位打者など獲得も阿部からは練習しないと苦言も
巨人愛を貫き巨人入団!しかし人的補償で広島移籍へ
日本大学時代は日本ハムからの4位指名、本田技研時代はロッテからの2位指名をされるなど
筑陽学園高校時代からからプロ注目の選手としてその素材(打撃、強肩、俊足)を評価されていた長野久義選手でしたが、どうしても巨人愛というか巨人に対するこだわりが若い頃は強かったようで、どうしても巨人に入りたいという意志を貫き2009年ドラフト1位で巨人に入団します。
その後の活躍は説明するまでもなく2010年に新人王、2011年には首位打者、2012年には最多安打を獲得するなど
1年目から大車輪の活躍。俊足巧打で長打も打てる万能型で2012-2014年のV3にも貢献するなど長らく巨人の中心選手として活躍してきました。堅実な守備と強肩でセンター、ライトを守る事が多く、陽が入団後はライトの守備は多かった長野選手、2014年の右ひざの手術以降は徐々に衰えが目立ちはじめましたが、不動のレギュラーとして
9年連続100安打(これは長嶋、原に次ぐ歴代3位の記録)を達成するなど、丸選手の入団はありましたがライトは長野でいくと思われていました。所が、今回の広島への人的移籍でファンを震撼させました。
長野久義 人的補償で広島東洋カープへ移籍 ー アメブロを更新しました#長野久義https://t.co/Nks4mG6VEh
— keijiro8 (@keijro8) January 8, 2019
長年の功労者をプロテクトせず何故出すのか疑問符を持つファンが大多数で賛否両論が巻き起こりました。
プロテクト枠は28人しかできず、以前一岡投手を放出して大車輪の活躍をされた経緯がある為、
有望な若手はほとんどプロテクトされていたようです。原監督はまさかというコメントを残していますが真意は
掴み取れませんでした。
長野は練習嫌いと阿部が公言?広島野球に馴染める?
坂本、阿部、上原などたくさんの選手が長野選手に対してコメントを残していますが
筆者が気になったのは長野選手が天才型のタイプであるという点です。
阿部選手ももう一花咲かせて欲しいとコメントを出していましたが、後輩の中では”一番練習をしない天才型“という
コメントが物議を醸しており、名将野村克也氏も長野の素材を認めつつも頭を使った野球をしていない、感性だけでやっていると苦言を呈している通り、感覚型であるがゆえに壁にぶつかり、衰えつつもそこそこの成績を残せてしまう器用さが逆にベテランというポジションの選手になりつつある長野の評価を落としたポイントなのかもしれません。
練習嫌いw(´・ω・`)#長野久義 pic.twitter.com/ZoX84is6Bw
— かくさんさん(4/20,21所沢) (@kakusansan) January 8, 2019
巨人は元々12球団の中では練習をしないチームでした。やはり練習といえばスパルタ教育が伝統の広島カープにいって長野は馴染めるのか心配する声も上がっていましたが、カープOBからは好意的な声が多く、天才型長野に足りない部分を広島野球が補ってくれるのではと期待されています。
広島は丸以外に精神的支柱の新井選手が引退してしまい、新井のような慕われるベテラン選手の穴を誰で埋めるか、そこに長野というピースがハマるのではないかと期待しているようです。
復帰して1年の上原からも人柄を絶賛されるくらい腰が低くていい人のようで、誰からも慕われる人柄は移籍した広島でもプラスになるのではと見ている声も多いようです。
長野の打撃力や守備力の衰えはある?
2018年は.290をマークするなど2015年-2017年の3年間に比べればだいぶ復調してきたように思えますが
春先は打率1割台にあえぐなどスロースターターで、打点も52とそれ程高くなく、外角のスライダーにくるくる回るシーンが目立ちしました。粘り強いタイプの打者ではありません。
走力も右ひざの怪我以降衰えが目立つようになり、最高20個あった盗塁数も2018年は3盗塁と減少の傾向が顕著です。守備力も守備範囲が狭くなっていますし、かつてのキレはなくなってきています。
それでも9年連続100安打と安定した打撃はできますし、広島にも鈴木誠也の他に守備力、走力抜群の野間がブレイクし、レフトもバティスタや松山が守るなど、決して層が薄いとはいえず、むしろ巨人よりも上ではないかと言われているのでレギュラーも実は危うい状況かもしれません。今までライトが定位置でしたが鈴木誠也がいるのでレフトに回ることが濃厚。ここでバティスタ、下水流、などの競争に勝たないといけませんが今までの経験値は長野が上回っているのでバティスタがファーストに回ることになるなら長野の出番も増えるでしょう。
緒方監督との関係は?佐賀?どう評価してる?
広島の緒方孝市監督は長野の広島移籍に対してのコメントを出しています。
“今年戦う上で経験のある選手が抜けており、経験、実績も十分で、年齢的にも一番良い時期である“
と高評価でかなり期待していて、野球に取り組む姿勢も良いイメージしかないそう。
しかも出身が同じ佐賀県で実家も隣町であるという縁も持っていて、がばい同盟を結んで
今年は環境面などサポートしていくと約束をされました。
まとめ
2019年に入ってきてプロ野球ニュースで一番仰天した長野久義選手の移籍でしたが、長野にとっては他のチームでプレーするのは指導者としてのキャリアも考えたら、意外と良いことかもしれません。
例えばかつて横浜で活躍し2000本安打を打った石井琢朗選手も広島に晩年移籍をして広島から守備コーチとしてのキャリアをスタートし名打撃コーチとして引く手あまたなキャリアを築いています。
移籍をマイナスと捉えずプラスで考える事ができれば長野が活き活きとプレーしてV4に貢献なんて年になるかもわかりません。